自然エネルギーや地域環境を建築的に活用した
「パッシブデザイン」を共同研究
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2022/06/19
パッシブデザイン福知山モデル 体系化へ
少し汗ばむほど日中の気温も上がり暑さを感じるようになってきましたね。 雨模様の日も多くなり夏の訪れを予感させられます。 突然ですが、近年、中間期がなくなりつつあるように思われないでしょうか。 春から夏、夏から冬とグラデ―ショナルに季節が変化していくというよりは、5月ごろから急に暑くなったり、秋をあまり感じられずに急に寒くなったりと… 気候変動の波が、季節感が豊かで四季のある日本にも押し寄せているように思われます。 最近ではSDGsやカーボンニュートラルなどという言葉に代表されるように、環境配慮性やサステナビリティに社会的な関心が集まっています。 そんな中、建築分野で注目を集めつつあるのがパッシブデザインなのではないでしょうか。 パッシブデザインの元を辿るとパッシブソーラーという考え方に行き着きます。 パッシブソーラーとは言葉の通り、太陽光(ソーラー/日照・日射)を受け取って(パッシブ)快適な暮らしを実現する考え方と捉えることができます。 そして、日照・日射に加え風や水などの環境要素を上手く建築計画に取り込むことで、快適かつエコ(省エネ)な暮らしを実現する手法として現代のパッシブデザインという考え方を捉えることができます。 金子研究室ではさらに、地域の特徴こそが建築をかたちづくるものであると捉え、”Passive and Responsive Design”という双方向のデザインをテーマとして様々な研究活動を行っています。 そんな、私たち金子研究室が共同研究を行っている「パッシブデザイン福知山モデル」ですが、現在、福知山市におけるパッシブデザインの手法をまとめ、体系化する段階にあります。 引き続き、ご期待ください。サンプルカテゴリ
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2022/05/19
建築現場へ
新年度がスタートし、早1月ほど経ちましたが皆様いかがお過ごしでしょうか。最近は、天気が良い日には少し汗ばむほど暖かくなってきましたね。太陽のパワーを感じます。 さて、パッシブデザイン福知山モデルですが、既に着工し竣工に向けて着々と工事が進んでおります。 先日、金子先生と研究室のメンバーで現場へ伺い、設計意図した通りに空間が建ち上がっているかを確認してまいりました。現状は軸組の段階ではありますが、うち土間からリビングへ向けて連続する構成、うち土間上部の吹抜、アクティブインナーバルコニー、高窓による採光等、設計意図したように空間が実現していることを確認することができました。 現段階でも、福知山におけるパッシブデザイン住宅のエッセンスや空間性を各所に感じることができ、完成がとても楽しみであります。皆様もぜひ、ご期待ください。サンプルカテゴリ
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2022/03/05
「まちの色」を反映した外壁色
今年は各地で大雪の様子がみられ、大学のある滋賀県彦根市でも例年にはない大雪に驚かされました。雪が降ると道路や地面だけでなく建物も白く染められ、普段と違う景色になります。雪の白さと対象的に、通常時は地域によって特徴的な色があると考えられます。福知山においても我々は街中を歩き、建築物の屋根瓦や格子・石垣など様々な「まちの色」を抽出してきました。特に特徴的に感じたのは霧のため、青・緑・灰色などが混ざっている情景の色です。本プロジェクトにおいてもこれらの色を意識し、敷地周辺環境も読み解きながら外壁の色を決めています。引き続き今後の展開も期待してください。 「まちの色」の抽出と外壁色の検討サンプルカテゴリ
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2022/01/19
本年もパッシブデザイン福知山モデルをよろしくお願いいたします
皆さま、新年あけましておめでとうございます。 年も改まり、プロジェクトチーム一同これまで以上に一丸となって議論・検討を重ね、「パッシブデザイン福知山モデル」の完成度を高めていきたいと思います。 本プロジェクトは2020年4月にスタートし今年で3年目となります。その間にプロジェクトメンバーの増減や計画敷地の変更等様々なことを経てきた訳ではありますが、福地山でのパッシブデザインの考え方は脈々と受け継がれブラッシュアップされてきました。敷地という局所的な範囲からその周辺という中域的な範囲、さらに福知山という広域的な範囲にまで渡り、デザインのためのリサーチや環境解析というこれまでの積み重ねを土台として、ようやく「パッシブデザイン福知山モデル」は完成に向けて細かな仕様の検討を行う段階までやってまいりました。完成が待ち遠しいところではありますが今後の展開にもご期待ください。 外観のイメージ 光環境解析の様子サンプルカテゴリ
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2021/12/27
土間の役割とは
12月に入り、年末を意識する時期となってきました。また同時に冬の寒さも厳しくなり寒さをどのように緩和しながら過ごしていくのかを考える時期です。 本プロジェクトの最終提案も済み、細かい仕様の検討に進んでいます。今回の肝となる土間ですがこの寒い時期には特に寒い空間と感じてしまうこともあるかと思いますが、今回の設計コンセプトは夏の土間で夏は開け放して涼しく 冬は空間を仕切る事により暖かさは担保できるよう配慮しています。土間の本来の意味は名前の通り土の間(床)でお勝手(台所)に使用されていたものですが、今回はその意味や使用方法も紐解きながらパッシブデザイン的にも価値のある空間へと仕上ていく予定です。また土間の寒いイメージは過去においてきちんと断熱がされていないことが大きかったことから、土間に断熱を施し内部の空間として位置付けることにも留意をしました。またそこに繋がる空間も同時に良いデザインになっていくようにさらに検討を進めています。今後の展開にもご期待ください。サンプルカテゴリ
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2021/11/29
パッシブデザインを広く捉える
ご無沙汰しております。 秋も深まり冬の兆しを感じる今日この頃、アーキホームライフ×滋賀県立大学 金子研究室の共同研究プロジェクトの近況をお伝えいたします。 本ブログの更新は、敷地の変更があり再スタートで少し時間があいてしまいましたが、「パッシブデザイン福知山モデル」の設計は引き続き進めています。新メンバーも参加し、一ヶ月ほど前に福知山市の視察も兼ね意見交換を行いました。その際に、改めて福知山という地域の環境特徴と、その特徴から導き出されるパッシブデザインのあり方について提案させていただきました。それにあたり金子研究室では「パッシブデザイン福知山モデル」へ繋がる可能性のあるコンセプトキーワードを整理し具体的なパッシブデザインの手法について検討を行うと共に、風や温熱等の環境解析とその分析を行い、得られた考察を反映しながら設計を進めて参りました。 計画敷地が別の敷地に変更となりました。通常の設計では敷地が変われば設計コンセプトも変わることもありますが、「パッシブデザイン福知山モデル」ではパッシブデザインを広い視点と、より詳細な視点の両面から捉えているため計画敷地の変更にも柔軟に対応することができています。 様々な検討と熱い議論を重ねる中でようやく「パッシブデザイン福知山モデル」の姿が形作くられ始めています。どうぞこれからもお楽しみにご注目ください。サンプルカテゴリ
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