住まいのコラム

住まいのコラム

2017/11/11

健康に暮らせる家

住まいの雑学

近年、「健康住宅」の必要性が叫ばれています。しかし健康住宅とはいったいどのような家のことを指しているかご存知ですか?工法などで、住宅自体が健康で安全な建物のことでしょうか。

実は、健康住宅は暮らす人が健康に生活できるための家のことを指しています。
それでは、健康に暮らせる家づくりとは、いったいどのようなものなのでしょうか。

●健康住宅とは
健康住宅とは、有害物質であるアセトアルデヒドなど化学物質や薬剤をできるだけ使わずに建てられます。さらにシックハウス症候群の対策も施されており、そこに住む人が健康的に生活できるよう工夫されている住宅のことを指します。

こういった有害物質を避けることだけでなく、例えば冬場にお風呂場が寒い、夏場は階上が高温になってしまうといった、生活する上でのちょっとした不便に関しても、健康的ではないと捉える考え方もあります。

つまり健康住宅とは、上記のような生活における身体への不都合が生じる建築法や設計、建材の使用を避けて作られた住宅と言えます。

ただし、これは住宅の建築方法が進化したからといって避けられる問題ではないのです。
例えば、前述のシックハウス症候群についてですが、実は古い家では気密性がさほど優れていなかったので、すきま風が入ることで、部屋に充満する有害物質が浮遊する空気が換気され、こうした病気自体があまり発症しませんでした。
これが、建築工法の進化によって気密・断熱性が上がり、その結果、換気能力が落ちてしまって有害物質が住宅内に滞留し、さらに高断熱性によってカビやダニの発生を促進してしまい、シックハウス症候群を発症してしまうといったケースも出てきたのです。

●健康住宅のメリット
健康住宅の建築には、いくつかの特徴があります。

まず、これまでは合板や集成材といった建材が使われてきましたが、これらはホルムアルデヒドなどの有害物質が含まれています。
これに対し、健康住宅向けの建材は天然の無垢材や漆喰、珪藻土などがメインとなり、人体への影響が大きく減らされています。

特に天然の無垢材は、湿度や臭いなどを調整する特徴を持っています。
そのため、高気密・断熱性を持つ建材と組み合わせることにより、結露の発生を抑制し、住宅内の空気を清浄に保つことが可能になります。さらに天然素材が持つ調湿性によって、住宅内の温度をある程度一定に保つことが可能となるといったメリットもあるのです。
さらにこういった無垢材などの天然の建材は、使い込むことで味のある風合いが出るため、長く住めば住むほど、見た目が美しくなるというメリットもあります。

●健康住宅の注意点
健康住宅にする上での注意点としては、天然の無垢材などは大量生産するのが難しい建材であるため、どうしても価格が高くなってしまうという点です。また、漆喰や珪藻土の壁は作業に時間がかかるので、人件費が多くかかってしまう、という点も挙げられます。
ただ、これはご自身や家族の健康を考えれば、デメリットというより、必要経費と考えてもよいかもしれませんね。

まとめ
住宅を購入したけれども、有害物質のために体調を崩してしまうということになれば、住宅なんて買わなければよかったと思ってしまうかもしれません。健康で安心して暮らすためにも有害物質を排すためには、やはり相応の投資が必要となるのです。

健康住宅について、どのようなものがあるのかであったり、不明点などあればいつでもご質問してください。