環境建築 デザイン学科
共同研究ブログ
2022/07/15
温熱環境をシミュレーションにより検証する
みなさんこんにちは。
前回の記事ではパッシブデザイン福知山モデルの体系化を進めているとご報告させていただきました。今回はそのプロセスで行った温熱環境シミュレーションについてお話したいと思います。
パッシブデザイン福知山モデルの特徴の一つである、季節に合わせて空間を変化させる仕組み。これは、過ごしやすい中間期には建具を開けて気積を大きくし、通風を行うと共に、うち土間の効果により室温の上昇を和らげ、逆に、気温が下がる冬には建具を閉じて気積を小さくし、取り入れた太陽の熱を効率的に利用することで暖かくすごす福知山地域ならではのパッシブ手法です。今回はその効果についてコンピューターで計算を行い室温変動の予測を行いました。
結果は一目瞭然で、夏には室温上昇が和らぎ、冬には暖かく過ごすことができることが良くわかります。
パッシブデザイン福知山モデルは厳しい自然環境を最適な住空間にしていく手法が随所に考えられています。脱炭素社会にむけて、省エネだけでなく、地域の特徴を反映することが重要と考えています。引き続きパッシブデザイン福知山のパッシブ効果を検証していきます。ご期待ください。