GOOD DESIGN AWARD 2020

2020年度
グッドデザイン賞をW受賞しました。

Aセグメントハウス

DESIGN CONCEPT. DESIGN CONCEPT.

変化に対応し
小回りのきく暮らしを求める人への
Aセグメントカーの様な
ハイクオリティ、コンパクト住宅。

  • ■ 企画・開発の意義

    蓄える機能を最小化し空間を人体寸法に近づけ開口を天窓に集め壁を増す事で、1/3の広さながら3人家族が無理なく多様に暮らせる空間を1/3の費用で実現。
    浮いた2/3の費用と空間が将来への変化への糧となり暮らしの選択肢を広げる。

  • ■ デザインのポイント

    • (1)1/3の規模と費用の家を提供し、2/3の余地を生む事で、変化に対応し多様な生き方が出来る原資を提供
    • (2)蓄える機能を最小化し空間の制約を無くすことで家族3人が動線30歩で普通にちゃんと暮らせる空間を提供
    • (3)モノを最小化し、コトの密度を最大化したことで、小さな溜息さえ聞こえる程よい距離感を家族に作り出した
  • ■ デザインが生まれた背景

    人々は生活が安定したことや安定させるために多大な費用を掛け家を建ててきた。
    住宅会社はその覚悟に応え、安定と豊かさを象徴する収納力豊かな大きくて強い家を提供してきた。
    しかし安定から変化の時代となり、価値観が多様化し様々な生き方が可能になった現在、大きさや頑なさを誇る家は変化や多様化への障害となり、売るか壊すかこのままの暮らしを続けるかの選択を迫られている。
    選択肢としての借家があるが共同住宅が多くを占め暮らし方が制限される上、老後の貸し渋りもあり、将来までその暮らしを続ける事に不安がある。
    様々な機器がスマホに収斂されサブスクや転売が普及した現代、持たざる暮らしは容易になりモノよりコトに価値を置く人が増えている。
    大きさや頑なさを誇る家ではなく、ハイクオリティ、コンパクトで小回りのきくAセグメント車の様な住宅を提供する事で、新たな価値観を持ち始めた人々へ変化に対応した自由な暮らしを提供できると考えた。

  • ■ デザインを実現した経緯とその成果

    多くの物を持たずとも豊かな暮らしが出来る事で蓄える機能を7.3m3まで縮小すると共に、空間活用度向上の為に窓を無くした。
    ただ光、風、温度を事前に解析し天窓の位置と大きさを決定した事で良好な採光、通風環境が作られ次世代基準以上の温熱性能を実現した。
    その結果人の行動領域に特化した5.6m角14.5坪109m3まで空間を収斂、玄関から2階奥までの移動は最大30歩、手を伸ばせば必要な物に届く快適さを実現。
    モノが最小化されコト密度が最大化したことで家族の小さな溜息さえ感じる、ほど良い距離感が生み出され、思春期の子供がいる3人家族でも、小さくても適切な距離感が取れ、ちゃんと暮らせる住まいとなった。
    価格は850万円、建坪は9坪で通常の住宅の1/3 を実現。残る2/3が次への変化の原資となる。
    この家はビルの谷間、田圃の真中、どこかの庭先、森の中など様々な場所で新たな変化に対応した次への暮らしを作り出していく。

  • ■ 評価コメント

    自動車にあって今や当たり前になった「セグメント」の概念が、これまで住宅では意識的に用いられてこなかったのは、「仕様は固定できても規模は固定できない」からである。
    しかしながら世帯の人数は減り、例えば新たに供給される建売住宅の規様は、どれも似たものになっている。
    このことを逆手に取り、規模・仕様を固定して戦略的な低価格に打って出たのがこの商品である。
    ローコストのベースモデルをカスタマイズするとそこそこの価格になってしまうタイプの商品とは異なり、固定されたプランや仕様を住みこなせる人だけに届けばよいという割り切ったデザインが清々しさを感じさせる。

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夫婦のシェアハウス

DESIGN CONCEPT. DESIGN CONCEPT.

家族がお互いに好きな事を
大切に想いあえる、
共有と専有をあわせ持つ
シェアハウスの様な居心地がある住宅。

  • ■ 企画・開発の意義

    子育、仕事、生活の喜怒哀楽を共にしてきた夫妻が福知山での新たな暮らしの為に建てた住宅。
    各自が好きなことを大切に想い合える夫妻が今つくる家は、共有と専有を併せ持つシェアハウスのような居心地がある。
    団欒を愉しむパブリック空間は余白を十分取り、余白である土間や吹抜が作る熱容量・採光・集熱は設備負荷を最小化し快適な空間を作る。

  • ■ デザインのポイント

    • (1)家族がお互いに好きな事を大切に想いあえる、共有と専有をあわせ持つシェアハウスのような居心地がある住宅
    • (2)建築と設備の相乗的構成で地域特有の気候条件を克服。平屋を主体に土間と吹抜で光と温熱環境を最適化した
    • (3)車庫の奥の嵩上げ地盤に平屋を建て、小さな2階部分はルーバーで包み空と同化させた事で街への存在を薄めた
  • ■ デザインが生まれた背景

    福知山で事業を初め15年、施主は往復4時間の道のりを通い続け事業と家族の暮らしを両立させて来た。
    今回、福知山で新たな暮らしを始める事を決意。忙しい事業と長い通勤時間の中にあって、子育、仕事、生活の喜怒哀楽を共にしてきた夫妻。
    互いの理解・尊重を育み、それぞれが好きなこと を大切に想い合える夫妻は、共有と専有をあわせ持つシェアハウスのような居心地を新たな家に求めた。
    環境的には福知山の夏は高温多湿で風がなく、冬は厳しい寒さと曇天が続く日本海側特有の 気候で、数年に一度大洪水が街を襲う。
    洪水被害から家を守る地盤嵩上が繰り返し行われ、街路の両側に家がそびえ立つ。
    この家の設計に当たり、職住接近を果たしやっと時間を手に入れる事が出来た ご夫婦のこれからの暮らしをより充実したものにする空間を作ると共に、この特徴ある福知山の気候を克服する快適さの実現、閉塞感が増す福知山の街並みに対する1つの解を示そうと考えた。

  • ■ デザインを実現した経緯とその成果

    街路に面した公開空地の奥に駐車場を配し、その奥に1m土盛りを行い平屋を建てた。
    駐車場奥の壁は一部切り取られ昼は吹抜けからの光、夜は暮らしの明りが差し室内の暮らしを街ゆく人に感じさせている。
    団欒を楽しむパブリック空間は余白をしっかりととり、愛読書棚をエントランスホールとの間仕切りにすることで、ひとつのライブラリースペースとして広がりと空間の自由さを生んでいる。
    書棚を見上げた先にある吹抜けは空と繋がり、屋外ルーバーから零れる陽だまりは社会とも自然界とも程よい距離感を保った心地よさをパブリック空間にもたらしてくれる。
    小さな2階は下階の環境を作り出す空調装置でもあり、土間空間の熱容量と併せて採光・集熱で設備の負荷を最小限にした。
    ルーバーで包む事で空の色を映し出し街路からの存在を薄めている。
    共有の庭・専有の庭は外部からの視線を遮り、家族として、一人の人として、穏やかな時間を過ごす場を作り出している。

  • ■ 評価コメント

    まず「夫婦のシェアハウス」というタイトルが良かった。
    夫婦であってもそれぞれのプライバシーを守れる専有の場所を持ちつつ、共有の空間も持つという発想は、共感できる。
    子育ても終わった熟年の夫婦には、汎用性のあるアイデアであると思う。
    共有の空間である玄関ホールがライブラリーの様な場になっていたり、吹き抜けを通して光が入るなど、細やかな工夫がなされている点も評価できる。

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