変化に対応し、小回りの利く暮らしを求める人へのAセグメントカーのようなハイクオリティなコンパクト住宅。
手を伸ばせば必要なものに届く快適さです。
開口を天窓に集め壁を増すことで1/3の広さながら3人家族が無理なく多様に暮らせる空間を
1/3の費用で実現しました。
浮いた2/3の意表と空間が将来の変化への糧となり、暮らしの選択肢を広げます。
風、温度を事前に解析し、天窓の位置と大きさを決定したことで、良好な採光、通風が確保され、次世代省エネ基準以上の湿熱性能は保持。
2つの方向に設えたトップライトは、風の状況によって開け方を変えてほどよい室内の環境をつくります。
北側を開けると、1階をメインに2階は緩やかな通風環境に。
南側を開けると住戸全体に緩やかな通風環境をつくり、夜間や換気時に適しています。
夏には北側南側両方を開けると、住戸全体に気流感を感じることができます。
冬至の朝でもトップライトからの光が、吹き抜けと吹き抜けの壁の反射によって1階にも十分な明るさを確保できるようにしました。
窓位置すら気遣うことのない高い自由度とストイックなまでに削ぎ落されたヒューマンスケールでの暮らしは、変化に容易に対応できる心地よさを持ちます。
蓄える機能を最小化し空間の成約を無くすことで、家族3人が動線30歩で普通にちゃんと暮らせる空間を提供します。
玄関から2階奥まで30歩、1階の天井高2.2m、収納量7370ℓ
1階床面積19.9㎡、2階床面積21.5㎡
京都府
延べ床面積/51.33㎡
施工床面積/29.81㎡