住まいのコラム

住まいのコラム

2017/11/16

錆びない家~錆対策をしよう~

これからの住まい・暮らし

鉄のあるところには錆の可能性があります。湿度の高い日本では、錆対策は不可欠。
鉄骨造はもちろんのこと、木造住宅であっても鉄が使われるところはあるため、住まいの防錆対策はどのような家にも必要なのです。

また、錆は家だけでなく住む人の健康にも影響を与えます。
錆ができてしまい大規模な修繕が必要になってしまうということがないよう、錆の原因と対策についてまとめました。

・錆が発生する原因
防錆対策をしていない鉄には、空気と水に触れることで錆が発生します。
注意したいのは、錆はコケのように金属に付着していくものではないということです。錆を取ったからといって金属が元に戻るわけではありません。
鉄が空気や水に触れてイオン化し、イオンが溶けだしてしまうことで、残された電子が腐食して錆になります。つまり、錆びてしまった金属は見た目の色が変わるだけではなく、性質や強度も変わってしまっているのです。

塗装がはげた車体の一部やドラム缶が錆びて、穴があいてしまったのを見たことがあるでしょうか?
錆びてしまうと金属がもろくなり、薄い金属では穴があくこともあります。また、鉄骨も錆が発生するともろくなり、強度が落ちます。
水道水や海水、雨水などは錆びやすい原因となるため注意が必要です。

・錆が身体に与える影響
錆は水に溶けやすい性質を持っています。

そのため錆が溶けだした水には鉄分が多く含まれることになります。一見、鉄分が多い水というと体によさそうですが、実は過剰摂取はよくありません。
貧血の人が「レバーを食べるとよい」といわれるように、鉄分を貯蔵するのは肝臓の仕事のため、鉄を過剰に摂取すると、肝臓に大きな負担がかかります。

肝臓の機能を低下させたり、肝硬変や肝癌の原因にもなり、また他の臓器への影響から糖尿病になったり、皮膚の色素沈着を発生させることもあります。
また、錆には雑菌がつきやすいので、錆びた金属でスリ傷や切り傷を負うと、そこから炎症を起こすこともあります。

・錆対策について
見た目にも悪く、金属の強度を弱くしてしまう錆。その錆を防ぐにはどうしたらいいのでしょうか?

錆のない住まいを作るためには、まず使う金属そのものに錆びにくい加工、たとえば金属を水や酸素に触れさせないようにする「塗装」という手段があります。粉体の樹脂塗料を吹きつけ、熱で溶かして塗装する「粉体塗装」は、厚くて丈夫な被膜をつくるため、錆に強い加工になります。

また、錆びる心配のない亜鉛やアルミニウム、マグネシウムなどの金属を表面に貼り付ける「合金メッキ処理」もあります。

まとめ
木造住宅であっても無視することができない防錆対策。

家の錆は家そのものの寿命を縮めるだけではなく、住んでいる人の健康を損なう原因にもなります。
気づいた時には錆びついてしまっており、大規模な修理が必要になってしまった、ということがないようしっかり錆対策をして、長持ちする家にしましょう。